この特集コーナー5回目の総集編をお届けします。
令和五年下半期は、葉月(八月)から霜月(十一月)までに17本の記事が掲載されました。
レギュラー執筆者も増えてきて、実りを感じるような半期となりました。
恒例のメンバーふりかえりトークは今回、大畑と進藤のふたりで収録しました。お時間のあるときにぜひご覧ください。
これまでに特集コーナーへの記事を寄せてくれた執筆者は34組。
胡桃堂のスタッフだけではなく、お客さんや国分寺の仲間たちも加わって、
色々なスタイル、手触り・肌触りの文章を読むことができます。
新しい書き手の登場も心待ちにしています。
喫茶店って、一つのまちみたいだなと感じることもあるのですけど、一方、まちそのものが、一つの喫茶店のようだったらいいのになって思うこともあります。
それぞれがそれぞれのペースで自分の時間を生きていて、社会的な肩書きや役割からも解放されて、自由にのびのびしている。それでいて、そこには人と人との関わりもあって、そこから何か面白いことが始まったりもする。
喫茶店とまちとは、きっと相互浸透しているのだと思います。
茶道の心得を説いた「利休百首」なるものを最近初めて知りました。
そのなかから一首。
9.何にても 置付けかへる 手離れは 恋しき人に 別るゝと知れ
(物を置く時はサッと離さずに愛しい人との別れ際のような名残惜しそうな余韻が生じるでしょう)
情緒や機知に富んだ言葉で、一定のリズムへと閉じ込める。
なんて素晴らしいのだろうと思いました。
今回のお題は「喫茶店」です。
オリジナルもよし。作品をご紹介いただくのもよし。ぜひご自由に、お楽しみください。
ちょっと想像してみてください。あなたはいま、喫茶店にいます。…………どんな音が聞こえてきましたか?
カップを置く音や話し声、ときどき鳴るメトロノームにキッチンからがしゃん!なんてことも。(ない方がいいのですが…)あなたの耳に残った音、ぜひ聞かせてください。
「出会い」と聞くと、人に会うことをまず連想すると思いますが、
考えてみると、喫茶店での出会いは人に限ったものではありません。
新しい味、香り、音楽、本や文具、ことば、仕草・・・もちろん、スタッフやお客さんも。
あなたの「喫茶店での出会い」 ぜひ聞かせてください。
月がわりで、喫茶店にまつわるあれやこれやをテーマに、複数の語り手による文章や写真を掲載していきます。エッセイもあれば、小説もあれば、歌もある。 現実の喫茶店がそうであるように、そこに流れる、一人一人にとってユニークな時間の流れを、それぞれの記事から感じ取っていただけたならうれしいです。
「私も参加したい!」と思ってくださった方は、こちらの投稿フォームからぜひご送信ください。過去のテーマでも大歓迎です。