今年の上半期には「店主」というテーマで特集を組みました。
世のお店をしょって立つ店長、マスター、大将や女将さん。
例えば個人店であれば彼らの存在は色濃く発揮されますが
規模が大きなチェーン店では、薄らぐでしょう。
国分寺に二店舗を構える私たちのような
"中くらい"の規模のお店がいい空気を作りだしていくためには。
スタッフが鍵を握っていると思うのです。
ちょっと恥ずかしい気もしますが、思いつくお話があればぜひお聞かせください。
月がわりで、胡桃堂喫茶店をテーマに、複数の語り手による文章や写真などを掲載していきます。
それぞれの書き手がテーマから連想した、胡桃堂のイメージをお楽しみいただければと思います。必ずしもテーマに対する答えが書いてあるわけではないところも楽しみのひとつ。
「私も参加したい!」と思う方は、以下の投稿フォームからぜひご送信ください。過去のテーマでも大歓迎です。
かつて『色彩論』という論文をものすほど、<色>に惹かれ、研究を深めたドイツの自然学者、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは、闇を象徴する<青>と、光を象徴する<オレンジ>の2つの色が溶け合う時間を「全体性の時間」と呼び、愛したといいます。
胡桃堂喫茶店の2階にも、1日のうち30分だけ、そうした時間が流れます。
言われてみればお店には、それぞれの<色>がありますね。はっきり名前をつけられるようなそれもあれば、そうでないようなものも。
あなたの好きなあのお店。そこは、どんな<色>をしていますか?
今月のテーマは「店主」です。
みなさんは店主と聞いてどんなイメージを持たれるでしょう。
今回、テーマに選んでみて、これは意外に幅が広い言葉だなあと気付きました。
そしてもちろん、胡桃堂喫茶店店主、我らが影山知明への熱い想いをお寄せくださっても構いません。
構いません、というか、お待ちしております。
(この下の応募フォームから、ぜひ!)
SNSへの写真投稿から流行った言葉「映え」。
昨今ではあまり使われなくなってきましたし、なんとなくそうしたことから距離を置きたい気持ちもわかります。
でもこの言葉、本来はとっても素敵なものです。美しいものがより美しく見えること。きっとそれは、毎日の暮らしのいたるところに見つけることができるでしょう。
あなたにとっての「映え」の瞬間、おしえてください。
そしてもちろん、SNS的な意味での「映える胡桃堂」も、ぜひおしえてください!
信楽焼、織部焼、合鹿椀(ごうろくわん)…
胡桃堂喫茶店を彩る食器はどれも個性豊かです。
あなたが美味しいと言ってくれたあんみつも、わたしが淹れた珈琲も
器がなければどうしましょう。
でもたまに、(しばしば?)
器がないなんてことがあるんです。
そんな時もご安心を。すぐに私が洗ってきますから、チャンネルはどうぞそのままで。
喫茶店に来てすることランキング第3位は「本を読むこと」でした(ウソです)。
ちなみに同17位は「本を書くこと」(同上)。
あるいは本の舞台に喫茶店が出てきたり、なんにせよ喫茶店と本は相性がいいようです。
そして胡桃堂喫茶店には本屋も併設されています。でもあんまり売れません。買わなくても、席で読めちゃうんですから当たり前ですかね。
その2つが一緒になっていなくても、喫茶店は喫茶店、本屋は本屋でもいいのかなと考えることもありますけど、それでもやっぱりなんだかあきらめたくない気もします。
ショートケーキ、あなたはどこから食べますか?
初めてブラックで飲めた珈琲を覚えていますか?
「最初のひとくち」に辿りつくまでの時間や思案に
その人らしさを感じられる気がするのです。
令和三年七月(文月)から始まった、月替わりの「特集」。
お店のメンバーだけでなくお客さんの参加も得ながら、20本を超える投稿をご紹介してきました。
喫茶店に流れる時間は一つではなく、それぞれが思い思いの時間を過ごし、それぞれがそれぞれに何かを感じ、考えている。そんな店頭の空気を感じてもらえたらという思いからの企画でした。
以下のページでは、令和三年下半期の投稿を振り返り、味わい直します。
ことばも一つの表現。それはささやかで、ときに非力とさえ感じることもあるけれど、でも確実に読み手の中に何かを残します。それは大きければいいということでもなく、小さいのに、長い時間ずうっと、自分の中に響き続けるようなことばとの出会いなんかもあるものです。