茶道の心得を説いた「利休百首」なるものを最近初めて知りました。
そのなかから一首。
9.何にても 置付けかへる 手離れは 恋しき人に 別るゝと知れ
(物を置く時はサッと離さずに愛しい人との別れ際のような名残惜しそうな余韻が生じるでしょう)
情緒や機知に富んだ言葉で、一定のリズムへと閉じ込める。
なんて素晴らしいのだろうと思いました。
今回のお題は「喫茶店」です。
オリジナルもよし。作品をご紹介いただくのもよし。ぜひご自由に、お楽しみください。
月がわりで、喫茶店にまつわるあれやこれやをテーマに、複数の語り手による文章や写真を掲載していきます。エッセイもあれば、小説もあれば、歌もある。そして今回は、音や短歌も。現実の喫茶店がそうであるように、そこに流れる、一人一人にとってユニークな時間の流れを、それぞれの記事から感じ取っていただけたならうれしいです。
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