胡桃堂喫茶店

特集・皐月篇「店主」

カエサザル進藤

この特集コーナーを毎月のテーマで切り替えるのに合わせて、トップページの写真も更新しています。

今月のテーマは「店主」ということで、胡桃堂喫茶店店主の影山さんの写真になっているのですが、この写真について話をさせてください。

↓この写真です!

古くからのファンにはご存じの方もいらっしゃると思いますが、この写真は、胡桃堂喫茶店の2階で撮影されたものです。

え?この壁・・?と思われた方。
そうです。内装工事が入る前、オープン前の胡桃堂なんです。

椅子やテーブルどころか、床も壁もなにもしていない、いわば裸の胡桃堂。ここに何人かで集まって、記念に撮影をしました。

しかし、ただ写真を撮るだけでは面白くないので、影山さんがコーヒーを淹れて、それをみんなでいただくという会にしました。

これからスタートを切るがらんとした裸の胡桃堂で、普段は厨房に立つことのない店主自らが、豆を挽き、湯を沸かして、コーヒーを淹れる。とても儀式めいていて厳粛な空気が漂っていたのと同時に、並々ならぬ決意のようなものや未来への希望を感じて、なんだか身震いしたのを憶えています。

そして、東京フィルハーモニー交響楽団の団員だったフルーティストの下払桐子さんが来て、演奏をしてくれました。

澄んだフルートの音が天井や壁や床に染みこんでいくようで、まるで浄化のようでした。

上の影山さんの写真は、この演奏を聴いているときのものです。僕はこの影山さんの、すべてを含んでいるような表情を見ると、涙が出そうになるんです。胡桃堂がもし人だったらこんな顔をしているんだろうなって思うんです。

 
 
 
 

カエサザル進藤(カエサザルしんどう)

カタカナ+苗字っていうペンネームをみんな持ってて、ちょっとうらやましくなりました。だけどみんなの漢字部分は、苗字じゃなくて駅名だったことに気がつきました。そしてカタカナ部分は食品名でした。気がついたんだけど、この名前が気に入ってしまったので、そのまま使ってみることにしました。