胡桃堂喫茶店

特集・師走[2021年下半期 総集篇]

おとなへの憧れ

柏岡紗季

文章から人柄を感じます。

特集を訪れるたびに
見知ったひとのしらない一面を見つけたり、
お会いしたことのない方と
お近づきになれたような気持ちになった半年でした。

おひとりおひとりの愛着を感じる文章たち。
その温かさに触れることができて
とてもわたしはしあわせです。

特にこの半年の記事の中でのお気に入りは、
仕事の話をしない人」。
こんなのありなんだ!という驚き。
‥‥で、なんだっけ?となりそうなほど
あっちへこっちへゆらゆらと誘われる心地よさ。
だけれど共感する部分には
迷わず辿りつけるバランス感。

きっとわたしの2倍くらいの時間を
これまで生きているであろうカエサザルさんの
重ねてきた時間が成せる技だなと。
文章のもつあそびに魅了され、
その人らしさは出すものではなく
滲み出てくるものだと教わった気がします。

ここからまた次の半年がやってきます。
この特集という場所にいろいろな人の
その人らしさが集まっていくことを
願っています。

柏岡紗季(かしおか・さき)

20歳の頃から、お店の看板娘として多くのお客さんを迎えてきた。日曜音楽家としての顔もある彼女は、ミッフィーがとっても大好き。