胡桃堂喫茶店

朝のもちよりブックス #51 心の居場所—本をめぐる時間 ~ 坂本龍一さん追悼をこめて ~

2023年6月2日更新

こんにちは、胡桃堂喫茶店・書店担当の吉田です。

実はわたし、同じ会社の「クルミド出版」のスタッフもやっております。
このクルミド出版、昨年10月に、おかげさまで10周年を迎えました。
「朝のもちよりブックス」も、この5月に50回になりましたので、これを記念して、5月より数回にわたり、もちよりブックスに著者をお招きして、お話をお伺いできたらと思います。

6月のゲストは、早川敦子さん。
『こどもの時間』『死ぬことと、生きること』でご一緒いたしました。
早川先生(といつも呼ばせていただいております)は
大学で英語圏の文学や翻訳論の研究をされていらっしゃいます。
胡桃堂には、よく学生さんや仲間の研究者さんたちをご案内くださいます。
とてもご交友関係も幅広く、吉永小百合さんの原爆詩の英訳も担当なさっていらっしゃり、そのつながりで音楽を担当されていた坂本龍一さんともご交流がおありだったそうです。
普段からとても情熱的な先生、今回どのようなお話がお伺いできるか、とても楽しみです。

 

<早川敦子さんからのメッセージ>
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地上での限られた時間のなかで出会えた
大切な「ひと」との関わりが、ときに
「わたし」の心に思いがけない風景を見せて
くれて、力を与えてくれる。
 「本」も、書き手の渾身の思いを受けとめることから
始まる、かけがえのない出会いのような気が
します。翻訳の仕事を通して言葉を探す経験は、
いつの間にかわたしの居場所になりました。
 天上に旅立った坂本龍一さんの言葉
が、今、わたしの心に深く響いています。
「他の命を生かす」ことに思い至らせながら、
わたしが見つけた「居場所」にお招きできたら
幸いです。

<自己紹介>
‐‐‐
津田塾大学英語英文学科教授。2020年より副学長。
専門は20世紀から現代に至る英語圏文学・翻訳論。
英国留学を契機にホロコースト文学研究に射程を広げ、ホロコースト第二世代の作家エヴァ・ホフマンの翻訳(『記憶は和解のために―第二世代に託されたホロコーストの遺産』、『希望の鎮魂歌』など)にも取り組む。
また、「クマのプーさん」でおなじみのA.A.ミルンの短編集『子どもの情景』や、絵本『人形の家にすんでいたネズミ一家のものがたり』の翻訳をはじめ、子供の本をめぐるエッセーや講演など、翻訳児童文学にも長年関わってきた。
主な著作に『世界文学を継ぐ者たち―翻訳家の窓辺から』、『翻訳論とは何か―翻訳が拓く新たな世紀』など。俳優の吉永小百合が朗読を続ける原爆詩「第二楽章:広島・長崎・沖縄・福島」などの英訳はライフワークでもある。
好きな街は、秋の京都と春のオックスフォード。

<紹介予定の本>
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・音楽と生命(坂本龍一・福岡伸一)
・おじいちゃんのぼうし(メラニー・シェラー)
・わすれられないおくりもの(スーザン・バーレイ)
・太陽の戦士(ローズマリ・サトクリフ)
・ナゲキバト(ラリー・バークダル)
・こころの旅(神谷美恵子)
・第二楽章: ヒロシマの風 長崎から
・第二楽章: 福島への思い
‐‐‐

 

【 朝のもちよりブックス#51 】

日時:2023年6月18日(日)9:00~10:45
開場:8:45
場所:胡桃堂喫茶店
話し手:早川敦子
聴き手:吉田奈都子
定員:20名
参加費:500円 (ワンドリンクつき)
お申込み方法:Facebookページの「参加」ボタンでお知らせいただくか
胡桃堂までご連絡ください。
info@kurumido2017.jp
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<第一部> 9:00~10:00
「ゲストトーク」
<第二部> 10:15~10:45
「本のもちよりタイム」
 ・「胡桃堂書店のもちよりブックス」のご紹介
 ・みなさんが持って来てくださった本のご紹介
 ・お預かりする本へのスリップ書き
ご参加、お待ちしております。

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6月以降の開催日は
朝のもちよりブックス
 7月16日(日)9:00~10:45
夜のもちよりブックス
 6月28日(水)19:30~21:00
※日程は変更になる場合があります。
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