2023年4月9日更新
【 クルミド出版、初の絵本 】
こんにちは。影山です。
クルミド出版初となる絵本ができました。
その名は、『うさぎのクーモ』。
幼い少女みづきとしろうさぎのクーモが織りなす
いのちのめぐりの物語です。
○
この本がとんでもないところは
収録されている絵のすべてが
多版多色刷りの「銅版画」で
制作されていることです。
普段ですと
一枚一枚がそれにおいて一つの作品であり
それらを並べる個展が
行われるくらいの絵たち。
それらを28枚、ぜいたくに使って
一つの絵本としているのです。
○
作家さんのお名前は、内木場映子さん。
実に6年の歳月をかけてくださいました。
自身の個展開催は、その間あきらめながら。
彼女がそれだけがんばったのは
がんばれた背景には
長年連れ添った
最愛のうさぎ、ポポを失ったことがありました。
その最愛の存在へと捧げる気持ちで
出口の見えない行程にくじけそうになりながらも
この制作をやり切れたと彼女は言います。
○
一枚一枚の絵に物語があります。
詩人・村野美優さんのやさしい言葉たちが
ぼくらを導いてもくれますが
そこには文字化されていない物語さえ
それぞれの絵が秘めているのです。
ですので
ひと通りストーリーを追って終わりではなく
一枚一枚の絵のすみずみにまで目を凝らし
そこに写し出されているものたちから
あなただけの物語を
編んでいただけたらなと思います。
こどもたちには
ストーリーがもし難しかったとしても
絵だけでも見てもらえたら
そこから何かを感じ取ってもらえるんじゃないかと
信じています。
○
一般書店では、流通の関係もあり
4/23の発売開始となりますが
それまでの期間
クルミドコーヒー
胡桃堂喫茶店 で
ご購入いただくことは可能です。
ただ、国分寺までいらっしゃれないという方も
いらっしゃるでしょう。
そうした方々のために
今回、バリューブックスさんとのコラボレーションが実現し
ウェブでもお買い求めいただけるようになりました。
→ 購入ページ
○
実は今日(4月9日)は復活祭(イースター)です。
いのちのめぐりを祝う日。
また、そのイメージとして
うさぎがシンボルとされるお祭りでもありますね。
そんな理由から
ぼくらも、この本の発刊日を今日としました。
すべての
愛する存在を
失ったことのある方たちへ。
その心に
少しでも届くといいなと祈っています。
(追伸)
イベント、開催します。
4/23(日)出版記念トークイベント
5/2(火)~7(日)「うさぎのクーモ」原画展 @森岡書店