2021年7月2日更新
どうもこんにちは。
店主の影山です。
飯田美樹さんの『カフェから時代は創られる』が発刊されて半年が経ちました。
これを機に、この本をいよいよじっくり、深く味わい、合わせてお互いのインス ピレーションを交換し合うような会を開催しようと思います。
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第5回は、「カフェと人との相互作用」のその2です。
「専制政体においてはひとが上手に議論しても下手にであってもどちらも危険で ある。この政体が衝撃を受けるには議論するだけで充分だからである」
──モンテスキュー(富永茂樹『理性の使用』より)
(P.272)
人が集まりさえすれば、人が議論しさえすれば、その質や巧拙は別として何かが 動き出す。時の権力者(政権)が何かに理由をつけ、そのことを妨害しようとし てきたのはそのためなのでしょうね。そしてコロナ禍の現況も、まさにそうであ る気が…。
反対にいえば、カフェでの自由で活発な議論は、世の中を動かす原動力の一つに なり得るということですね。
「公式化しようというのなら、芸術家の創造のプロセスにおける本当の意味での 行為は、<霊感(インスピレーション)か労作か>ではなくて、<霊感に加うる に労作>といわねばなりませぬ」
──シュテファン・ツヴァイク『芸術創造の秘密』
(P.307)
「バーの中ではね、何でもいいからやってみると、何か事件が起るんだ」
──ジァーク(ボーヴォワール『娘時代─ある女の回想』より)
(P.320)
カフェのような場に多様な人が集ったとき、誰かからの、何かしらの主体的な働 きかけがあると、それが思いがけない反響を呼ぶようなことがあります。そのと き、<知>は一人の脳みその働きを超え、集合化し、一人ではたどり着けないよ うな<霊感>へと近づくことがあるわけです。
100年前のパリのカフェで、それがどのようにして起こったのか。そして現代を 生きる我々は、そこから一体何を学べるのか、ご一緒に考えてみましょう。
【第5回】
日時:2021年7月15日(木)19:30~21:30
場所:胡桃堂喫茶店
参加費:2,500円(ワンドリンク付き)
定員:25名
お申込み:https://festina-lente.stores.jp/items/60cdc51f91260a64c9969126
<対象箇所>
・第6章 カフェと人との相互作用 のうち
—カフェでの議論から生まれるもの
・議論で育む共有知
・カフェでの議論の有効性
・オルタナティブな価値観の模索
―予期せぬ出会いとインスピレーション
・予期せぬ出会いと「偶発力」
・予期せぬ会話や音の吸収
・ノイズからヒントへ
・予期せぬ光景との出会い
・創造行為とインスピレーション
・受動的態度の重要性
・カフェで育むインスピレーション
・異邦人の視点
・複数の視点と普遍性
ご参加、お待ちしております。
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