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特集・弥生篇「国分寺」

国分寺スタジアム

カエサザル進藤

先日、「国分寺スタジアム」なるものに行きまして。

どういうものかというと、国分寺界隈で新しく事業を始めたり事業を拡大する方が、壇上でそれぞれの事業についてプレゼンを行って、それを皆で見るという、ざっくり言うとそんなイベントです。

これが非常に楽しくてですね。

「プレゼン」って聞くと、なんか、自分のアイデアをステークホルダーにシェアして、コンセンサスをアラインしながら、最終的にコミットを取りに行くためのコミュニケーションを思い浮かべちゃうじゃないですか。パワポをブラッシュアップして、KPIとかROIとかを並べて、すべてがロジカルに設計されているかのようなナラティブを構築して、エグゼクティブのレゾナンスを最大化しにいく。

国分寺スタジアムでのプレゼンは、様子がまったく違いました。

登壇者はマイクを持ってしゃべるだけ。聞いてる人の手元には資料もありません。よく『お手元の資料5ページをご覧ください』なんてやりますけど、そんなのが一切無い。とにかくマイクひとつでしゃべりたおす。もちろんモニターもプロジェクターもありません。

多分ですけど、プレゼンターの熱がこもればこもるほど、「資料」はどんどん立派になっていくんだと思います。すると、その資料を見ればいろんなことがわかる。いや、わかった気になれる。だから聞いてる側も、つい腕なんか組んじゃって、「なるほどね」みたいな顔になっちゃう。

でも国分寺スタジアムにはそれが無い。マイク一本でしゃべる人と、それを正面から聞く人がいるだけ。言ってみれば、逃げ場が無い。登壇者は逃げられないし聞いてる側も逃げられない。だからその分、とにかく熱だけはまっすぐどーんと飛んでくる。160km/hど真ん中のストレート。

この日は3社のプレゼンがありました。事業の内容はどれもたいへん興味深いものでしたが、それ以前にとにかく熱がすごい。なんだか目に見えないものがぐわんぐわんと駆け巡って、交流して、ぶつかって、天に昇って、地を這って。そうやってぐるぐる回っている何かが、人を動かして、未来を作っていくんだろうなと感じました。

相手を納得させたり、説き伏せたり、感心させたり、という一方向のものとは違って、共感とか協働とか、助け合いとか高め合いとか、そういうエネルギーが会場の中をずっと回って、そしてそれが街に放出されていくような感じ。

そのエネルギーを肌で感じて、すごく楽しくなっちゃったんだと思います。

カエサザル進藤(カエサザルしんどう)

カタカナ+苗字っていうペンネームをみんな持ってて、ちょっとうらやましくなりました。だけどみんなの漢字部分は、苗字じゃなくて駅名だったことに気がつきました。そしてカタカナ部分は食品名でした。気がついたんだけど、この名前が気に入ってしまったので、そのまま使ってみることにしました。


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