胡桃堂喫茶店

特集・卯月篇[令和七年]

ふしぎすぎる

大畑純一

どうしても「分子」とか「原子」がわからない。
タオルを絞ると水がどばーっと出てくるのは
たぶん、それまでタオルの分子構造の中に留まっていた水分子たちが膨大な量、圧力によって押し出されてくるという話だと思うんだけど、(*全編あくまで私の理解なので大いに間違っているかもしれません)
つまりタオルは実はスカスカってことじゃないか!
いや、タオルがスカスカなのは確かにそうかもしれない想像できる。
でも金属に電気を流すと流れるのは電子が移動してるから、みたいな話はわけがわからない。
たぷんたぷんっと、あれほどなめらかな水が、ひとつひとつの個体(分子)から成り立っているというのからして、スケールが小さすぎる。

「近代科学の凄いところは、人の直感に反することを、実験などを通して"正"とすることができたところ」
という話を最近聞いて感動した。
科学ってのは、ぜんっぜんわからないところ、そここそが凄いのだ。
だからきっと、科学が到達できる境地も、到達できない境地も、宇宙のような広がりを見せているはずだ。

大畑純一(おおはた・じゅんいち)

スタッフ。チーム全体の庶務を仕事の中心としながら、たまにシフトにも入る。ホールをうまく回せているときが人生で一番楽しい。ただ、脳のメモリが十分でないためよく混乱している。