今日は母の誕生日だった。
米寿を迎えた今年は、孫たちもみんな集まって、ささやかながらも1日かけてお祝いをした。従兄弟たちに頼んでビデオレターのようなものを送ってもらったりもした。
母はとても喜んで、パーティはとても良いものになった。
会の後の帰宅途中、家族は異口同音にこう言った。米寿は節目ではあるけれど、これからは毎年が特別な日なのだから、来年の89歳のときにも皆で集まって、88歳と変わらないことをしよう。
だけどその後でよくよく考えると、88も89も、48も27も、5も32も、ぜんぶ特別だ。
88になるまであんまりそういう風に考えていなかった自分をちょっとだけ残念に思った。