ぼくは、なんで国分寺が好きなんだろう。
息子が生まれ、たまたま入った吉祥寺の不動産屋で、紹介された国分寺のアパート。
裏に畑が広がり、のどかで日当たりもよく、玄関に入った瞬間にここに住みたいって感じた。
当時、自分のやりたいことがなんなのか。なんのために働いているのか。
どよ〜んと過ごす日々。
何かに文句たらたら。いつも誰かに怒ってる。でも自分ではなにもできない。
なにも楽しみがない毎日。
そんななか、近くに「つくし文具店」という変わったお店を見つけた。
そこで、「ちいさなデザイン教室」という、メンバーとともにデザインを学びあう教室に。
気になること、好きなもの、好きなデザインなんかを話しながら、何かできないか話し合った。
畑をもっと人が繋がれる場にしたい。
国分寺は、畑がたくさんあって、その景色が気持ちいい。
何よりそこで美味しいものがつくられている。
畑で何かしたくて、ある農家さんと知り合った。
その方が、国分寺の人たちをたくさん紹介してくれた。
「地域通貨ぶんじ」「ぶんぶんウォーク」
ここに関わる人たちの、なんともいえない不思議な感じ。
仕事でもなければ、やらされているわけでも、誰かのためだけにやってるわけでもない。
楽しそうに、やりたいことをやってる。
誰かがやりたい事に対して、一緒にやりたければ関わるし、ともにおもしろがる。
楽しいを分け合う喜び。みたいなのを、いろんな人から吸収してしまった。
いつの間にか、楽しみがない日々に、わくわくすることが増えていた。
この人と一緒に何かやりたい。あなたとならできる。
っていうことが、少しづつ少しづつ生まれてきた。
自分のいきかたがわかった気がした。
こう書いてるだけでも、いろんな人の顔と場面が浮かんでくる。
同僚でも、友達でも、親友でもない。
不思議な関係。
このまちで出会えて、暮らせることが幸せだと感じる。
今、この瞬間しか関われない国分寺のファンタジーな、なかま。
ともにいきたい。