胡桃堂喫茶店

特集・水無月篇[令和七年]ファンタジー

国分寺とともにいきたい

ape

ぼくは、なんで国分寺が好きなんだろう。

息子が生まれ、たまたま入った吉祥寺の不動産屋で、紹介された国分寺のアパート。

裏に畑が広がり、のどかで日当たりもよく、玄関に入った瞬間にここに住みたいって感じた。

当時、自分のやりたいことがなんなのか。なんのために働いているのか。

どよ〜んと過ごす日々。

何かに文句たらたら。いつも誰かに怒ってる。でも自分ではなにもできない。

なにも楽しみがない毎日。

 

 

 

そんななか、近くに「つくし文具店」という変わったお店を見つけた。

そこで、「ちいさなデザイン教室」という、メンバーとともにデザインを学びあう教室に。

気になること、好きなもの、好きなデザインなんかを話しながら、何かできないか話し合った。

畑をもっと人が繋がれる場にしたい。

国分寺は、畑がたくさんあって、その景色が気持ちいい。

何よりそこで美味しいものがつくられている。

 

 

 

畑で何かしたくて、ある農家さんと知り合った。

その方が、国分寺の人たちをたくさん紹介してくれた。

「地域通貨ぶんじ」「ぶんぶんウォーク」

ここに関わる人たちの、なんともいえない不思議な感じ。

仕事でもなければ、やらされているわけでも、誰かのためだけにやってるわけでもない。

楽しそうに、やりたいことをやってる。

 

 

 

誰かがやりたい事に対して、一緒にやりたければ関わるし、ともにおもしろがる。

楽しいを分け合う喜び。みたいなのを、いろんな人から吸収してしまった。

いつの間にか、楽しみがない日々に、わくわくすることが増えていた。

この人と一緒に何かやりたい。あなたとならできる。

っていうことが、少しづつ少しづつ生まれてきた。

自分のいきかたがわかった気がした。

こう書いてるだけでも、いろんな人の顔と場面が浮かんでくる。

同僚でも、友達でも、親友でもない。

不思議な関係。

このまちで出会えて、暮らせることが幸せだと感じる。

 

 

 

今、この瞬間しか関われない国分寺のファンタジーな、なかま。

ともにいきたい。

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