胡桃堂喫茶店

特集・葉月篇[令和六年]縁日

夢いっぱいのクリームソーダ

立夏

夏、胡桃堂喫茶店で1日限定で行われていた縁日。店内2階はワンフロアまるごと縁日会場。かき氷に、流しそうめん、ヨーヨー釣りに、贅沢な生演奏によるコンサート…夕刻、お店に集えば、愉快な夏のひと時が待っている。
一方、喧騒を離れた一階カウンターでは、静かにクリームソーダと向き合う女性がいたのを記憶している。彼女はクリームソーダ屋さん。クリームソーダのメニューにはアルコールが入っているものもあり、大人が楽しめるクリームソーダといった感じだ。
彼女は楽しそうにクリームソーダを作る。時間をたっぷりとかけて。アイスクリームをソーダ水の上にドンっと乗せれば、思わず喉が鳴る。きらめく砂糖菓子をアイスクリームの上に乗せれば完成だ。
彼女のクリームソーダはオトナに夢を見させてくれる、最高のタイムトリップ系ドリンクなのだ。

立夏

幼少期から図書館へ通い、児童文学、絵本が好きになる。
小学生の時に書いた絵本が学年最優秀賞に選ばれる。
夢は絵本作家になることだった。
大人になった現在は、旅、出会い、食など、感じたことを徒然なるままに書きとめている。

特集・如月篇(二月)[令和五年] 記事一覧