世に「ブックカフェ」と呼ばれる場所はたくさんありますが
実はそのほとんどは「本屋がカフェを併設した」ケースで、
ぼくらのように、元々カフェ屋だったものが本屋を始めるという事例はあまりありません。
カフェ・喫茶店は「おしゃべり」をしに来るところだと考えています。
誰かとのおしゃべりはもちろん、自分とのおしゃべりも。
ですので、ぼくら胡桃堂書店の本も、そのおしゃべりの輪に加えていただくかのように読んでいただけたらなと思っています。
宮沢賢治とおしゃべり、ミヒャエル・エンデとおしゃべり、というような具合に。
棚に並ぶ本の一部は、このまちに暮らす方々から出品していただいたものです。
いらなくなった本ではなく、それぞれにとって大事な本だけれど
「自分は読み終えたので、次の誰かに読み継いでもらいたい」と思った本。
50年、100年と読み継がれていって欲しいと願う本。
本に挟んであるスリップに、そんなメッセージが寄せられていることもありますので、是非ご覧になってみてください。
喫茶店をテーマとした短編、15作品。
作者は作家さんもいれば、本を書くのは初めてという人まで。
テイストも、形式も、内容もそれぞれに個性のある作品たちです。
それぞれの作品を小さな本として楽しむのはもちろん、
幾つかの作品をまとめて、表紙と見返しをつけて、世界に1冊の本を製本することもできます。
"calls"という新しいレーベルをつくりました。
これは原稿の執筆・編集・デザインだけでなく製本も自分たちでやり、
自分たちでつくった本を棚に並べるというシリーズです。
ラインナップも少しずつ増えていく予定です。