なんと言っても2階の窓際一番奥か、その手前です。
理由ははっきりしています。
窓のガラスをゆっくり眺められるから。
あのガラスのゆがみは、僕の気持ちを落ち着かせます。
見るともなく見ていると、空白の時間が流れて、雑多な情報を洗い流してくれる。
たき火を見るのとちょっと似ているかも知れない。
天気や時間によって光の具合が変わって、毎回違う表情を見せてくれるのも楽しい。
ツルツルの板ガラスができたのってそんなにすごい昔じゃないんですよね。
それより以前も、たぶん薄くてツルツルにしたかったけど技術的にできなくて、すごくがんばってなんとかゆがんだガラスになった。
ツルツルの板ガラスも美しくて驚愕だけど、胡桃堂のゆがんだガラスが僕は好きなんだなあ。