2019年9月25日更新
みなさま
どうもこんにちは。
スタッフのいまだです。
この度、デザイン講師の中村将大さんに
一日限りの講座を開いていただくことになりました。
内容はタイポグラフィについて
いつも整ったお庭のような文字組みの文章を送ってくださる中村さん。
その中村さんにいつか初学者向けの
タイポグラフィの入口となるような授業をしてほしいと思っていたのですが、この度、ついに実現いたしました。
日頃、中村さんが半年や1年かけて教えている内容を
無理言いまして、ギュギュッと3時間に詰め込んだ
初学者向けの授業を行います。
——
ふと手にしてしまったポストカードやパンフレット、
魅力的だったカフェのメニュー、
くりかえし何度も読んでしまう冊子に書籍……
そうしたもののなかには、なんとなく「文字の具合がいいな」というものが、ひとつやふたつあるかもしれません。
それは文字そのものの姿かたちであったり、
それの並び方であったり、あるいは配置であったり……
さまざまな得も言われぬ、いい塩梅があるのかもしれません。
活字書体を選び、並べ、配置する技芸を
Typography(タイポグラフィ)といいます。
これは書道や茶道とおなじように、その作法や歴史体系を学ぶことで
自身に軸ができ、そこからさまざまな展開が生まれる性質のものです。
これまで魅力を感じたものは、もしかすると、
この「タイポグラフィが優れた」ものだったのかもしれません。
では、そうしたものを自身であつかうことはできますでしょうか?
文字は可視化された言葉でもあります。
私たちがシーンによって言葉遣いを使い分けコミュニケーションするように、文字にもまた場面にあわせ適切な使い分けをおこなう必要があります。
PCを開く、書類や画面をつくりはじめる——
そのとき、とんでもない数の活字書体(フォント)がでてくるなか、
なにかを選択することになります。
はたしてそれは「最適な」判断になりますでしょうか?
活字書体に、行の設定、それから画面への配置……
これらの選択・設定の具合により、
適切なコミュニケーションのできる「よいタイポグラフィ」と「そうでもないタイポグラフィ」あるいは「悪いタイポグラフィ」となります。
誰しもが文字情報の受け手であることは間違い無いですし、
今日では、おおかれすくなかれ、誰しもがタイポグラフィを扱い、
文字情報を作り発信する立場にあるともいえます。
タイポグラフィはグーテンベルクの発明以来、
歴史や文化・文明のなか、おおくの作法が形成されてきました。
これを機会に文字の作法 タイポグラフィを
まずは入口から、学んでみませんか?
——
文字の作法と「よむ・みる」コミュニケーション
タイポグラフィの入口
時間 9月29日(日)18:30-21:30 *
場所 胡桃堂喫茶店(国分寺市本町2-17-3)
定員 20名
参加費 3,500円(1drink付)
ご予約 https://airrsv.net/kurumido2017/calendar/menuDetail/?schdlId=T000DBFCE5
上記リンクからご入力できない場合は
お電話にてご予約承ります(042-401-0433)
* 通常営業は18:00までです。
連続してご利用の方は、恐れ入りますが
通常営業後、一度会場設営いたしますので、18:20から受付いたします。
また、この日は1階にて珈琲バー営業を行う予定です。
お帰りがけなど、よろしければお立ち寄りくださいませ。
おはなしすること
1: コミュニケーションとデザインとタイポグラフィの関係
2: タイポグラフィについて
3: いいタイポグラフィとはなだろう?
Keyword:
タイポグラフィの定義と基本原理 / 和文組版と欧文組版のちがいと注意点 / 活字の規格と構造をふまえたグリッド・システムとその設計 /
歴史・様式・習慣をふまえた「いいタイポグラフィ」とはなにか?
講座を受けるとどうなるか?
すぐには、いままでよりも確証をもって
フォントの選択・扱いができるようになるでしょうし、
「おさまりのいい」文字のあつかい、
レイアウトができるようになるでしょう。
長期的には、それが各自の発想や制作・設計の要となり、
これを軸にしながら、それぞれの専門性を深めることとなるかもしれません。
持参物
特に無し(メモや筆記具など)
講師
中村 将大 さん
デザイン講師
中村将大|デザイン専門学校講師|
武蔵野美術大学 造形学部 卒業。
2009年より学校法人専門学校 東洋美術学校にて
専任講師と授業プログラム設計、産学連携業務を担当。
おもにヴィジュアル・コミュニケーション・デザインに関する教育に従事。
初学者向けの基礎授業から、卒業制作・研究ゼミナール、
社会人クラスなど幅広く対応。美術館や企業おけるセミナー、
ワークショップやオンライン配信講座など学外講座・社会人向け講座も多数担当。
このしばらくのライフワークは「デザインの教育をデザインする」こと。
頻繁に耳にする割に案外、把握のしようがない
「デザイン」を専門家以外もまなべるよう講座を設計しています。
ふだんは学校や各種講座などでデザインの講師業。
おもにはコミュニケーション・デザインの研究・指導をしていますが、
自分自身は人見知りです。
なお中村さんは
より本格的な講座を今期、新宿にて開講しております。
こちらもよろしければ、ぜひ!
——
この告知のページ自体
スマートフォンで見ると文字組みがガタガタでお恥ずかしい限りです。
当日は私も生徒の1人になりたいと思います。
それでは、みなさまのお越しをお待ちしております。