2021年11月2日更新
こんにちは。
胡桃堂喫茶店・書店担当の吉田です。
カフェからはじまった、クルミド出版。
その初期の作品のひとつ『10年後、ともに会いに』
この作品の著者との出会いが
クルミド出版を立ち上げるきっかけのひとつとなりました。
今年はこの本で書かれた旅から、ちょうど10年。
この秋、朗読と演奏の会を開催することになりました。
特に今回は
この書籍に流れているテーマ「光と影」にライトを当てて
あらためて『10年後、ともに会いに』の世界をお届け出来ればと思います。
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それは17歳の自分との約束。
「いつか、友を訪ねに世界を旅する」
27歳。
思春期を一緒に過ごした仲間たちは今、世界のどこかで、揺れながら生きているのだろうか。
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「ねえ、あなたにとっての光と影ってなに?」
この旅で会う人たちに聞いてみたかったことが自然と口をついた。
それをかなり直接的な言葉で聞いたことに、自分自身が驚いた。
ホゼはしばらく考えて言った。
「光はまだ知らないこと、影はすでに知ってしまったこと」
向き合って座る私との真ん中辺りを見つめながら、ホゼはさらに自分の考えの中に入り込んでいく。
「僕は未知に惹かれるんだ。すでに知っていると思うことは危険だ。それは心地良い場所かもしれない。でもそれは、人が考えることを辞めてしまう場所でもある」
私とは逆の光と影。
「光と影 <ウィーン>」より
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旅はヨーロッパ、北米を経て
イスラエル・パレスチナへ。
そしてエジプトで革命に出会う。
*
「迷ったときはどうやって決めるの?」
「それは教えないよ。だって君は答えを知っている」
*
トンネルの向こうに見えたものは、なに?
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朗読とギターとお話しの夜『 10年後、ともに会いに ー光と影ー 』
日時:11月25日(木)19:00~21:00/開場 18:30
会場:胡桃堂喫茶店
出演者:朗読/渡邉 絵理さん、ギター/ 武元 狩さん、
対談/寺井暁子さん(『10年後、ともに会いに』著者)
影山知明(胡桃堂喫茶店 店主/クルミド出版発行人)
定員:20名
会費:2,500円
お申込み方法:下記クルミド百貨店からお申し込みください。
https://festina-lente.stores.jp/items/617a9b81a92a782ec0d80c8b
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<第一部>
19:00-20:00 朗読・演奏「はじめに・夜行列車・光と影」
<第二部>
20:00-21:00 対談/テーマ「光と影」
<出演者の紹介>
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渡邉 絵理(わたなべえり/朗読)
ミュージカルの舞台を経て、外国映画の吹き替え、ナレーション、
海外ではモデル、女優として活動。
2016年よりキネコ国際映画祭にてライブシネマの声優を務める。
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武元 狩(たけもとかり/ギター)
国内外ヨーロッパを中心としたレーベルから作品を多数発表。
残響と反響を生かしたギターは抽象的な音空間を紡ぎだし聴き手を誘う。
書、花、絵画、朗読など他分野のアーティストとのコラボレーション。
アートギャラリー、ドキュメンタリー映像作品への楽曲提供。
またソロ弾き語りライブでも活動中。
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寺井暁子(てらい・あきこ)
文筆家。
遠い場所や人との境界線が消える瞬間を求めて旅をしながら、
各地で出会った人たち、会話のことを作品を通して伝えている。
著作に「10年後、ともに会いに」「草原からの手紙」
ナイル川のミュージシャンたちをテーマにした長編を近日出版予定。
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影山 知明(かげやま・ともあき)
クルミドコーヒー・胡桃堂喫茶店 店主 / クルミド出版 発行人
1973年、東京・西国分寺生まれ。大学卒業後、経営コンサルティング会社勤務を経て、ベンチャーキャピタルの創業に参画。その後、株式会社フェスティナレンテとして独立。2008年、西国分寺の生家の地に多世代型シェアハウスのマージュ西国分寺を建設し、その1階に「クルミドコーヒー」を、2017年には国分寺に「胡桃堂喫茶店」をオープン。書店業、哲学カフェ、地域通貨、米づくり、大学、寮などにも取り組む。
2012年、店を通じて出会った仲間と「クルミド出版」を創業。『10 年後、ともに会いに』(寺井暁子著)をはじめ、これまで7冊の書籍と1種類の雑誌を発刊。カフェからはじまった出版社として、既存の「本のかたち」に囚われない探求を続けている。
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只今クルミド、胡桃堂両店舗では、店頭で「あなたにとっての光と影」のエピソードを募集しています。
ひとつの問いを胸に秘めながら、友人たちを訪ねる旅のお話。
ぜひ、あなたにとっての光と影も教えていただけたら嬉しいです。
皆さまのご参加をお待ちしております。