2020年1月7日更新
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[1.8追記]
おかげさまで本イベントは満席となりました。
たくさんのご参加お申込み
ありがとうございましたm(_)m
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どうもこんばんは。
書店スタッフのいまだです。
ここのところブログを埋め尽くしており、すみません。
さて、突然ではありますが
この度とある本の読書会を開催することになりました。
その本とは
『ネガティブ・ケイパビリティ』(箒木蓬生・著)
2017年に朝日新聞出版の朝日選書というレーベルから出た本なのですが、
自分、昨年、本屋titleさんで目につき、持ち帰りました。
少し読んでこれはいい本だ!と思うと同時に
届けたい人の具体的な顔が思い浮かんだので
棚に陳列していたところ、
なんと、顔が思い浮かんだうちの何人かが
手に取ってくれ、買って帰ってくれました。
(本屋をやっているとこういうことがあります!)
そのうちの1人である
国分寺在住のなかだともこさんから
「この本はとってもよかった!対人援助を職業としてる人みんなに読んでほしい!
そしていまだ君と読書会をしたい!少人数でもいいから!」
と熱いメッセージをいただきました。
また嬉しくなって二つ返事で
読書会を開催することになりました。
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「ネガティブ・ケイパビリティ」
ごく簡単に説明しますと
19世紀イギリスのロマン派詩人
ジョン・キーツが弟への手紙の中で
私はディルクにさまざまなテーマで論争ではないが長い説明をした。私の心の中で数多くのことがぴたりと符合しハッとした。特に文学において、人に偉業を成し遂げしむるもの、シェイクスピアが桁外れに有していたもの――それがネガティブ・ケイパビリティ、短気に事実や理由を求めることなく、不確かさや、不可解なことや、疑惑ある状態の中に人が留まることが出来る時に見出されるものである。
と書いたことでつくられた概念で、
その後、精神科医ウィルフレッド・ビオンが
精神医学において患者を診るときに大事な概念であると再発見した。
そして、そのビオンが再発見した概念を
著者である箒木蓬生さんが再度発見したのである。
箒木さんいわく、
現代はいろんな分野において
問題を早急に解決する能力が重んじられていると。
もちろんこの能力も必要であるが、
現代において大事なのは、
問題に対して拙速に解答を出すことではなく、
解決できない問題にも「じっくり耐えて、熟慮すること」であると。
「謎を謎として興味を抱いたまま、
宙ぶらりんの、どうしようもない状態を耐えぬく力」
(ネガティブ・ケイパビリティ)こそが重要なのではないかと
提起しているのです。
箒木さんはこれ以外にも
医療とネガティブ・ケイパビリティ
身の上相談とネガティブ・ケイパビリティ
創造行為とネガティブ・ケイパビリティや、
シェイクスピアと紫式部のネガティブ・ケイパビリティ
エラスムスが説いた寛容とネガティブ・ケイパビリティ
など
さまざまな角度から
ネガティブ・ケイパビリティの重要性について語っておられます。
本を読んでいる方はもちろん、
途中までしか読んでない方も
読んでない方でも、ご自由にご参加いただけます!
気になった方、お気軽にご参加くださいませ。
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日時 :2020年1月15日(水)19:30~21:00
場所 :胡桃堂喫茶店
参加費 :500円+1オーダー(お食事もございます)
ご紹介図書: 箒木蓬生著『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』(朝日選書)
定員 :7名
お申込み:042-401-0433[11:00-21:00]
info@kurumido2017.jp
いずれも胡桃堂喫茶店につながります