胡桃堂喫茶店

続・胡桃堂書店の読書会
日本の美を読む
鈴木大拙――『日本の美を読む』の解題として

2019年2月9日更新

みなさま
どうもこんばんは。
胡桃堂喫茶店、書店担当の今田です。
   
2018年、
月に一度
胡桃堂喫茶店 2Fスペースを使いまして
読書会を開催しておりました。
  
奇数月は書店担当・今田が
「日本の美を読む」をテーマに開催してまいりましたが、
ありがたいことに
読書会に参加してくださった方から
「読書会終わらせないでください!」
「こんな人物を取り上げたい!!」
とのお声をいただきました。
 
ということで
「続・胡桃堂書店の読書会」と称して
2019年は3回(2月、3月、4月)に限って
開催することにいたしました。
 
また、今回から
今田が案内を行うというよりも、
これまで読書会に参加してくださった方に
先導役をお願いしまして
自分はむしろ聞き役として参加させていただくことに。
 
記念すべき第1回の先導役は
中村将大さんです。
 
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中村さんは普段
デザインの専門学校にて
ヴィジュアル・コミニュケーション・デザイン専攻の
講師を務められています。
  
「ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン」というと、
サイン計画やタイポグラフィ、ロゴマーク、
あるいはウェブやインターフェースなど様々な領域が
想起されますが、中村先生自身は(お勤め先の学校としても)
デザインそのものについての「そもそも」のはなしを
する立場にいると認識されておられます。
 
授業内容としては
活字と活字のあいだの空間を
髪の毛1本くらいの精度で調整したり、
実際にまちに出てフィールドワークを行ったりと、
経験にもとづいた身体的なもの・できごとや
それをふまえ言語化して編集するようなプロセスに
重きを置かれています。
  
実は、このような授業をされているのは
鈴木大拙の影響が大きいのですと
中村先生はいいます。
 
鈴木大拙のはなしがデザインのはなし、
またデザインに限らず、生活していく上で
さまざまな部分で腑に落ちることが多いということ
事前に伝えてくださいました。
 
  
当日は
前半では、中村先生の視点からみた
鈴木大拙の思想やその影響について。
後半では、鈴木大拙直接の影響下にいた人物である
柳宗悦、その子息であるデザイナーの柳宗理をむすばれるとのことです。
  
また、課題図書としましては
鈴木大拙『東洋的な見方』(岩波文庫)
を指定します。
 
完読は求めませんが
事前に少しでも大拙の文章に触れていただけたら
当日の時間がより豊かなものになるかと思います。
  
 
先人の話やその解釈を聞いて終わり。
ということにとどまらない読書会を目指している主催側としては、中村先生のプログラム、とっても嬉しく思います。
 
デザインに携わるご職業の方はもちろん、
それ以外の方もぜひお越しいただけましたらと。
  
   

日時  :2018年2月18日(月)19:30~21:30
場所  :胡桃堂喫茶店
参加費 :1,500円(ワンドリンク込み)
案内役 :中村将大さん
課題図書:鈴木大拙『東洋的な見方』  
定員  :20名
お申込み:042-401-0433[11:00-21:00]
     info@kurumido2017.jp
     いずれも胡桃堂喫茶店につながります
  
すでに店頭やお電話/メールで
お申込みいただきました方々は
再度のお申込み、いただかなくても大丈夫です。
    
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<ご参考>
これまで「日本の美を読む」読書会にて扱ってきた著作
  
岡倉覚三『茶の本』
夏目漱石『草枕』
谷崎潤一郎『陰翳礼讃』
柳宗悦『民藝四十年』
和辻哲郎『風土』
岡本太郎『日本の伝統』
    『沖縄文化論』