胡桃堂喫茶店

【書店イベント】
2/10 暮らしと詩のことば〜山尾三省の詩を手がかりに〜

2019年1月18日更新

どうもこんにちは。
胡桃堂喫茶店・書店担当の
いまだです。
 
この度、胡桃堂書店にて
新たなイベントのご案内ができることとなりました。
タイトルは「暮らしと詩のことば〜山尾三省の詩を手がかりに〜」。
 
ことばに対する信用が失墜している今
一見頼りなさげに見える「詩の言葉」が
ひとつの明かりを照らしてくれているように思うのです。
  
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さて、「詩」と一口に言いましても、
難解なもの、やさしいもの、長いもの、短いもの
いろいろな詩があります。
 
今回、考えてみたい「詩」は、
文芸書の一部門である詩集の中の「詩」ではなく、
もっと広い人間の生き方や人々の暮らしの中にすでにあるもの
生活につながる言葉についてです。
 
 
国分寺で部族を形成し暮らした後、
インド・ネパールを旅し、屋久島に移住。
耕し、詩作し、祈る暮らしを続けた詩人・山尾三省(1938〜2001)。
彼は詩作を中心に生活をするというよりも、
生活をする中で詩の言葉を紡いでいった人でした。
 
そんな山尾三省の言葉を今に届ける
編集人のアサノタカオさん。
ご自身の出版レーベル「サウダージ・ブックス」を再び始めるにあたり
これからは「詩」を届けることを、改めてひとつの軸にしていこう。
いや、「詩」を届けることは
自分が与えられた使命なのではないかと考えておられます。
 
一方、クルミド出版から
『10年後、ともに会いに』『草原からの手紙』を出している作家の寺井暁子さんは、
ここ最近、お子さんやご家族との生活を通じて
詩のような散文のような言葉を紡いでおられます。
 
これまで誰かの生活によりそう旅をしながら文章を紡いでいた寺井さん。
文章の起点が自身の生活に近づくにつれ
表現が「詩」に近づいている印象を受けています。
 
 
三省さんが暮らしたここ国分寺で
アサノさんが編集を主導し
寺井さんも編集に加わった山尾三省『火を焚きなさい』を手がかかりに
「詩の言葉」について
みんなでじっくりと考える時間が持てたらと思います。
 
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日時  :2019年2月10日(日)19:30-21:30 ※通常営業は18:00までです
参加費 :1,500円(ワンドリンク付き)
定員  :30名
参加方法: メール info@kurumido2017.jp/電話 042-401-0433(11-21:00)
 
プログラム:
19:30-20:30  今、詩のことばを読む意味とは?
        ― アサノさんと寺井さんに話を聴く ―
20:30-20:35  休憩
20:35-21:30  詩の読み方とは?
        ― 山尾三省の詩を読んでみる ―
 
ゲスト:

アサノタカオ 
 
出版レーベル「サウダージ・ブックス」の編集人。
最近は山尾三省生誕80年の出版企画として
『火を焚きなさい』『新版 野の道 』『新版 狭い道 』(野草社)の編集に携わる。
 
 
寺井暁子
 
作家。遠い場所や人との境界が消える瞬間を求めて旅をする。
「10年後、ともに会いに」「草原からの手紙」(クルミド出版)。
新作が英治出版より近日発売予定。