胡桃堂喫茶店

胡桃堂書店の読書会 第四回  日本の美を読む 〜夏目漱石『草枕』〜

2018年1月7日更新

みなさま、こんにちは。
スタッフの今田です。
 
月に一度
読書会を開催しています。
 
偶数月は店主・影山が
奇数月は書店担当・今田が
進行役を務めます。
 
それぞれ、ひとまず6回を
ひと単位としてテーマを設定することにしました。
  
影山は「ミヒャエル・エンデを読む」。
今田は「日本の美を読む」。
 
1月10日(水)の第四回では
夏目漱石の『草枕』
を読みたいと思います。
  
 

日時:2017年11月15日(水)19:30~21:30
場所:胡桃堂喫茶店
参加費:1,000円(ワンドリンク込み)
進行役:今田
定員 :15名
お申込み:info[@]kurumido2017.jp
     042-401-0433(10時~21時)


夏目漱石というと
改めて言うまでもなく
その名を知らない人はいない著名な作家です。
 
作品を読んだことがある
という方も多いと思うのですが、
どんな話か思い出そうとすると
意外と思い出せない
ということもあるような気がします。
  
今回読む『草枕』は
漱石作品の中でも
物語の展開があるようなないような感じですので
あまり印象に残っていないかもしれません。
(冒頭"山道を登りながら、こう考えた。
 知に働けば角が立つ。情に棹させば流される……"
 という部分を思い出される方は多いかもしれませんね)
    
ただ、改めて読み返すと
風景の描写、漢詩の引用
主人公の画工の思索、登場人物の会話ひとつひとつに
漱石が考えていた「芸術とは何か」「美しいとは」
といったものが、透けて見えるような感覚があり、
ただならぬ奥行きを感じました。
 
また、二十世紀の初頭
和、漢、洋の素養と視点を持ち合わせていた人物は
漱石の他に存在しないかもしれません。
 
そんな夏目漱石の『草枕』を  
今回の読書会のテーマである
「日本の美を読む」に照らし合わせて
ぜひ、みんなで読んでみたいなと。
  
明治生まれの作家大岡昇平が
「私の世代でも注解がないと読めません」
と書いているように
現代の我々が読むのは非常に難解ではあります。

ただ、漱石自身も
どこから読んでもいいと言っていますから、
全編読めてなくても
全部解る必要もありませんので
ぜひ、「あなたの気になる一節」を
持ち寄っていただけたらと思います!
 
  
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第一回 10/13(金) エンデ『モモ』
第二回 11/15(水) 岡倉覚三『茶の本』
第三回 12/15(金) エンデ『はてしない物語』
第四回 1/10(水)  夏目漱石『草枕』
第五回 2月     エンデ・河邑『エンデの遺言』
第六回 3月     未定