胡桃堂喫茶店

小説の力、物語の力 ~『りんどう珈琲』の2年~

2017年11月2日更新

どうもこんにちは。
胡桃堂喫茶店/書店担当の今田です。

先日のエントリでご案内いたしました
胡桃堂に喫茶店が小説『りんどう珈琲』の舞台に様変わりする
〜りんどう珈琲月間〜

その第一弾のイベントを
11/3(金・祝)の夜に開催いたします。

■□

海沿いのまちの
小さな喫茶店を舞台にした小説
『りんどう珈琲』を発刊したのは
ちょうど2年前の秋でした。

著者の古川誠さんにとっても
ぼくらにとっても

それなりに激動の2年間だったと思います。

その途中
正直に言って、この作品のことを
忘れる時期もきっとそれぞれにあって
でも今むしろ、かつて以上に
この作品のことを愛おしく感じる自分がいます。

 

古川誠さんは
OZmagazineの編集長でもいらっしゃって
情報誌の制作をお仕事にされていて
自分は自分でカフェをやっていて
日々はきっと、みなさんが想像される以上に
地味な仕事で時間が埋まっていて
でもそういう中だからこそ
いっそう物語の力を信じてもいる。

 

それは今日
この本のブックデザインをしてくださった
ギター奏者でもある青木隼人さんの演奏会に参加して
まさにピンとくる言葉に出会うことができたのですけど

 

「再生される」のです。

 

物語は、ひと度世に生み出されると
それを受け取ってくださった方々のなかで生き
時間の経過を経たとしても
あるときふと、再び<生命>を得るときがある。

 

小説家としての自分を
ずっと探索されている古川さんは
きっとその魅力に
取りつかれているんじゃないかと思うんです。

 

2年間が経った今だからこそ
ぼくらの中によぎるもの
お話させていただこうと思います。

 

日時:11月3日(金)19:30~21:30
場所:胡桃堂喫茶店 
参加費:1,500円
    (「りんどう珈琲ブレンド)等、ワンドリンク付き)
    *小説『りんどう珈琲』付き
     4,000円のチケットもございます。
    (作品は当日のお渡しとなります)
定員:35名

 

当日は
クルミドコーヒーのスタッフの一人、高井が
この作品をイメージして焙煎/ブレンドしてくれた
「りんどう珈琲ブレンド」をご用意して
お待ちしております。

 

コーヒー、お嫌いでない方は
是非お試しください。

そして、こちらのイベント
『りんどう珈琲』をお読みいただいていると
一層、お楽しみいただけるとは思いますが
逆に、このイベントに参加してから
古川さんに会ってから
本をお読みいただくのも
悪くないんじゃないかと思っています。

 

そういう意味で
どなたさまも大歓迎です。
どうぞお気軽にご参加ください。

 

と言いつつ
事前に読みたいという方は
こちらこら、是非どうぞ。

 

お近くの書店でご購入いただくこともできます。
どうぞお問合せください。

 

秋の夜長
あなたのそばに
物語を

 

みなさまのお越し、お待ちしております。

 

 

話者のご紹介

古川誠(ふるかわ・まこと)
-------
1975年5月12日生まれ。埼玉県出身。
8歳から野球をはじめ、小、中、高、大学と主将を務める。
大学を卒業後、1998年スターツ出版入社。
2008年より『オズマガジン』編集長、
2009年より『オズマガジン TRAVEL』(現オズマガジンTRIP)編集長兼任。
2014年、自身の自費出版レーベル MABOROSHI BOOKMAKERS を立ち上げ
雑誌『SILENT FLOWERS』を創刊。
大学時代から小説を書くことが趣味で、ZINEなどを自作し販売する。
好きなもの:海、ひとり旅、散歩、スケートボード、
スニーカー・Tシャツ収集、読書、音楽鑑賞。

 

 

影山知明(かげやま・ともあき)
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1973年8月30日生まれ。東京都国分寺市出身。
大学卒業後、経営コンサルティング会社を経て
独立系ベンチャーキャピタルを共同創業。
2008年、空き家になった生家を建て替え
多世代型シェアハウス『マージュ西国分寺』をオープン。
1階には、こどもたちのためのカフェ『クルミドコーヒー』を開業。
2012年には、お客さんとの出会いから『クルミド出版』スタート。
これまでに、5冊の書籍、1冊の作品集、3冊の雑誌を発刊した。
2017年には、となり駅の国分寺に『胡桃堂喫茶店』をオープンさせた。
NHKテレビ NEWS WEB の第4期ネットナビゲーター(2015-16年、火曜日担当)。
著書に、『ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~
(大和書房、2015年)。